2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

SNS雑感

アメリカのSNSはしっかりビジネスモデルができていて、商品を評価するシステムや購入ページへのリンクがスマートに構成され、SNSによって小売り業に革命が起きたと言われているそうです。国内では口コミサイトとしてアットコスメなどがあるものの、メルアド…

SNSのコミュニケーション

SNSが目指すのは村社会の復活のように思われて、そこに違和感を感じることがあります。SNSでのコミュニケーションが感覚的に合わないという人は少数派らしいですし、慣れの問題も多分にあると思います。 しかし根本的に、SNSは一つの形を提供しているのだか…

幻想の田舎

私は江戸っ子なので、田舎がありません。残念なことに畑で食べる野菜の味も知らないし、旬の風物詩が送られてくることもないし、方言も喋れない。(少し江戸弁で、たまに「ひ」が「し」になるくらい)また、田舎の村社会というものも全く知りません。 田舎の…

幻想を嫌うコンプレックス

辛口の社会派コラム/ブログが人気を集めていますが、それらの筆者はことあるごとに専業主婦を責めたがる者が多い。その根拠は単純だ。「ヒマそう」「自分で働かない」「ワイドショーを見る」「平和ボケ」「外に出ない」などなど堕落の象徴として専業主婦は…

まててさんへのレス

このブログはなぜだか時事性を排除するくらいの勢いなので、どんな古いエントリーでもコメントは大歓迎ですが、アンテナに拾われず書き込みに気付かない可能性が・・・なので本文に書き込みage進行です。>ハードSF読みから「ウソばっかで全然ハードじゃねえ…

ネタバレ無しです。(でもネタバレよりひどいかもしれません)

さて本編の内容。主人公の人格へは書き込みがほとんどなく、「一匹狼」という一言があるだけ。これは感情移入用に用意された空き箱だ。主人公はたいした研究も苦労も何もしないで、ただ皆の指揮をとっていくという非常においしい、「やってみたい」役柄。 作…

タイトル

食わず嫌いの突破口は戸田尚信という現在は作画家の「惑星をつぐ者」という漫画だった。週刊少年ジャンプでデビュー、初連載で9週打ち切り、作者追放になったにもかかわらず、7年後の今もひっそりと増刷されるという、かなり特殊な状況にある漫画。根強い…

アンチのイメージ

私は今まで一冊もSF小説を読んだことがありませんでした。初めて読んだSF小説が「星を継ぐもの」だった人間のレビューと思ってください。 まず親を呪った。なんでこんなに面白いものを、なぜちゃんと子供に読ませてくれなかったのか。小さい頃に読んでおきた…

レビュー

レビューを書こうとしてもなかなか上手くいかず、自意識と折り合いがつかなかったので、いままで人目に晒すのを避けてきました。 レビューを書くのは難しい。ある人と同じ作品を見たということは、その人と同じ場所に居合わせたということだと思う。よほどマ…

異物感

―Aが退屈して寝転ぶ私の枕元に本を運んできてくれる。私はその本を一冊取って開いてから、Aを見る。Aもこちらを見ている。互いに無言のままだった。私が本に目を戻すとAは私の足許にすわり、本を読みはじめた。―幾重にも塗り込められて埋もれたはずの記憶が…

子供礼賛

一日に一語は覚えていく娘。話しかけると、ものすごく真剣な顔で人の声に聞き入る。まさしく今が一番大事な時。私の持てる言葉と、知識と、情報と、その他私の知る良いものすべてを注ぎ込むことのできる相手がいるという幸せ。これは何物にも変えがたい。 一…

ファンタジーとしての鬱や繊細さ

ボンテージや刺青、ピアス、肉体改造、パンク、ゴスなどのファッションには死に近いという共通点がある。死は観念をファッションにするという意味では最も成功している/成功しやすいテーマだ。それに著しく記号化されている。ファッションは内部の記号化な…

自殺願望の高慢

不条理は人をひきこもりにもさせるし、精神病院にも向かわせたり、自殺にも追い立てる。実は少し敏感な人なら誰もが体験するようなありふれた感覚にもかかわらず、不条理にはその孤独感、疎外感から自らを特殊だと自覚させる罠がある。孤独であることと特殊…

原始人

これについては結局、Fの一言が一番まともな言葉だった。 「原始人なんかイノシシ追っかけるのに夢中で自殺なんて考えやしないよ。ヒマだからそんな事考えんだよ。この閑人。」 あまりにも当たり前に言われてしまったので、私は笑った。

カミュ「シーシュポスの神話」という本

カミュはこんな精神の荒野をl'absurde(不条理)とよんだ。 「真に重大な哲学上の問題は一つしかない。自殺ということだ」とこの本は始まる。 「(ガリレオの例を出して)地球が太陽のまわりを回るという真理が、真理だからといってそのために火焙りの刑に処…

鬱とよばれるもの

十六才の時、真実など何所にもないということを知った絶望で一人で暮らしていたワンルームに引きこもった。(家の事情でその部屋を与えられていた) 癒しようのない深い疲れだけが体を支配して、体中を膜のように覆い、私と空気を隔てた。それは本当にひどい…

注意書き

何を回避しようとしてか、詰め替え用のシャンプーの注意書きに、「このパッケージの製造部分番号を切り取って詰め替えボトルに貼ってからご使用下さい」とありました。 そんなことをする人間はいないとわかっていてもそれを書かなければいけない事情。 その…

禁止令

国家が少ない法律ですますことができれば、その国はそのぶん良い国家であり、またその国民もすぐれているのです (ドイツキリスト教民主同盟初代党首 コンラート・アデナウアー) 私はこのリベラルな言葉が大好きなのですが、にわか詐欺師が蔓延する不況日本…

プロ論。

プロ論。作者: B-ing編集部出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2004/12/19メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 151回この商品を含むブログ (159件) を見る友達の奥さんが本を出して、現在ビジネス書では売り上げno.1ということで素晴らしいことだと思います…

吐露

書きはじめた頃はこんなに楽しくなると思っていなかったこのブログですが、資料を集めたりして死ぬ気で書いたものにはちゃんと皆様がコメントをくださる。しかし内情吐露的、排泄的な書き方をしてしまったものには見事無反応で評価してくれるみんなが私は大…

夕方のニュースのワイドショー化

7、8年前までは各チャンネル揃ってNHKのように真面目に放送されていた夕方のニュースですが、近頃はどんどんワイドショー化されて、一定のパターンが完成しています。 「超危険!民家に巣が!スズメバチ大量発生」「深夜の繁華街を徘徊する少女たちその行…

反省

そういえば、断食は年明けとともに終えました。わずか五日間でした。 断食をしているあいだ、自分が断食をする目的が汚れているように思えてずっと不愉快でした。断食達成の日数を競っていることや、我欲を抑えたという証拠を得んがために断食をしていること…

ちぃ

CLAMPはあまり好きではないのですが、「ちょびっツ」ではこの力の発現に処女喪失と記憶喪失というファンタジーを重ね塗りしていたのですごいなあと思いました。さすがはコピペの達人集団CLAMPです。全部集めて一つのキャラにペーストしましたね。夏はコミケ…

発動の条件

ちょっとおたく寄りの漫画やアニメの中で、感情が爆発したことで最強の技が発動する、っていうシーンはよく見かけます。何かが敵に破壊されたり殺されたりして、キャラが絶叫して「ゴゴゴゴゴ」、ギャラリーが「なんだあれは」とくる。そしてそこへ解説役が…