2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

評価

バルラハの彫刻はもちろん、戯曲の評価もヨーロッパではとても高く、この時代のドイツの戯曲で今だに上演されるのはブレヒトとバルラハだけだそうです。邦訳がまだ一つも無いので、このバルラハ展を機会にどこかで出してくれないかなあと思っています。

アニメチック

バルラハの作品には技巧を見せびらかすような筋肉の描写などかけらも無く、単純な(もちろん、しかし計算し尽くされた)曲線で構成されており、人物の頭身が低めです。下の画像を見て頂ければわかる通り、アニメチックですらあります。貧しい人々の飾り気の…

彫刻ってよくわからない

バルラハはドイツの芸術家です。1870年生、1938年没。彫刻と版画と戯曲を作りましたが、特に彫刻が素晴らしいです。 彫刻になじみのある人というのはごく少数派だと思います。私もバルラハを知るまで彫刻に全く興味がありませんでした。というか、今…

エルンスト・バルラハ展が来る

私の最も愛する芸術家の一人、エルンスト・バルラハ(Ernst Barlach)の展覧会が来年の2月に初めて来日することになりました。興奮してmixi中で騒ぎ立てましたが収まらず、こちらにもこの喜びを書き留めておきます。

テイクだけじゃ済まない

子供を育てる間はこの呆楽をたくさん摂取して麻薬に痺れているような状態です。この幸福感は麻薬的です。しかし呆楽というのはそもそも非合理性ですから、そのものが生産に寄与する時はほとんどありません。子育て自体はものすごく大変です。(今日も熱を出…

山口もえは富の象徴

女性は呆楽の供給という、子供の代行者としての役割を求められるようになりました。 痴的な女性を天然と呼んでもてはやされ始めたら、人工の天然が一気に増えた時は笑いましたよね。以降人工の天然は増加傾向にあって、女性タレントは白痴を演じるようになり…

丸の内

都内、特に丸の内での小子化は激しく、子供たちは絶滅したも同然です。子供が道端で遊ぶことが許されず、公共の場では大人のルールにおとなしくしつけられ、日曜日の公園が静けさにつつまれてしまう状況で、呆楽を摂取する機会はほとんどありません。しかし…

呆楽

呆楽というのは、万物に対してメタを無視する痴性、無知さ、無垢さ、奔放さといったようなものです。人は大人になるほどビタミンのように呆楽を欲します。皮膚下で細胞が入れ代わる時にビタミンが必要なように、メタレベルの認識が入れ代わる時には発想のビ…

女性に求められるもの

はるかむかし女性には、容姿より性格よりもまず「働き者」であることが一般的に求められたと聞きます。家庭内や周辺での労働そのものが、今と比べてお話しにならないほど多かったというのは想像に難くありません。たぶん昭和の三種の神器以降から、妻にも恋…

郵便局示談

同じ区域の担当に怪人物がいます。勤続18年の女性で、驚異的な記憶力を生まれ持った方です。都内のとある町の、全ての住所における住民の名前と転居の履歴が彼女の頭には入っています。見たことがある人については、その顔も。 「このはがきどうしよう、あ…

「余裕」か「無駄」か

民営化によってクロネコヤマトや佐川急便のように一分一秒でも早く、と競わせるような方針になってしまったら、以上のような公共サービスとしてのあり方は失われてしまうでしょう。これらは利潤より公共の利益を追求する公社だからできることです。社会全体…

ある意味お巡りさん

高齢者の方は郵便が来るのを本当に楽しみにしていて、定刻になるとポストの前に立って待っていたりします!そこでなぜか相談事を持ちかけられたりします。また配達中は五分に一度は住民の誰かから挨拶を頂きます。こちらはなにせ世帯の構成と名前とよく来る…

配達の質

ただポストに入れるだけの配達に、質も糞もあるものかと普通の人は思うでしょう。でもここに誇りを抱いている郵便局員たちは少なくありません。クロネコヤマトのメール便なんかいっつもポストからはみ出しているでしょう。郵便局はドアポストまで持っていき…

盲人

私は都営住宅のある地区を担当している。盲人が多い。そうした人たちへの郵便物も、マニュアルとしてはただポストに入れておけばいい。でも目の見えない老人がエレベーター無しの5階に一人暮らしという、絶望的な状況もある。そういう場合、私は部屋のチャ…

スロー

局内の雰囲気はきわめてのんびりとしている。システム自体は能率的だが、人為的な部分に関しては能率化が進んでいるとはお世辞にも言えない。ユルい。信じられないほど頭の悪い上司、イレギュラーな伝達事項は口頭では伝わらない。口頭で3度言ってその後で…

郵便局員の話

郵政民営化法案が可決された。私の今の仕事は午後からがメインなので、午前中は体を動かすという目的もあり、郵便配達のアルバイトを辞めずに続けている。(それに、実は肉体労働が好きなのだ)とはいっても週三日の四時間だけだが。それでもそれなりに思う…