「安部公房が嫌い」

安部公房が苦手」「安部公房がキライ」「安部公房イラネ」いくつかのパターンを試しましたが、安部公房が嫌いだという人の話は一つも見つかりませんでした。安部公房ってそんなにネガティブなイメージを持たれない作家なのだろうか?
安部公房に関して私は「箱男」と「砂の女」とタイトルさえ忘れた二冊を義務的に読んだばかりだけれど、この人の普通すぎる女性観やセクシャリティが非常に気持ち悪くて、読後は本当に吐きそうになってしまいます。どうして私はそれが受け入れられないのかを考えたいのですが、その隙すら与えられないほどです。その手のヒステリーはなるべく直したいとは思っているのですが・・・そのヒントはネットからは得られませんでした。
他の作家ならどうだろうと、今度は好きな作家で試してみたところ、「芥川龍之介嫌い」は2件ヒット。「夏目漱石嫌い」は5件ヒット。そしてまさかの「中上健次が嫌い」が0件ヒット!純文作家への信仰がこれほど厚いものだとは!怖くなってきました。いや、これなら大丈夫だろう、ヒットするだろうと「太宰治嫌い」と入れたらかろうじて220件。安心したような、しないような。女と一緒に二度も三度も入水しては一人だけ戻ってくるような男は普通非難轟々でしょ。
ちなみに2ちゃんねる文学板を覗いてみても、古典作家に否定意見をするスレッドは一つもありませんでした。みんなアホみたいに大人しいのね。ビビっちゃだめよ。そんなんだから我々は今団塊の世代に苦しめられてるんだから。本気で言ってます。