フィギュアスケート

koikeakira2005-12-17

たまには余汰話でも。

解説者が下品で下世話で大袈裟で五月蝿いので、野球やサッカー等等のスポーツは全く見ないのですが、フィギュアだけは大好きです。

浅田真央の優勝は素晴らしかった!年齢制限でオリンピックに出られない15歳が国際大会トップとは。ベテランのスルツカヤを2位に押さえて、ぶっりぎりの優勝。私がスルツカヤだったら、嫉妬で死んでしまいそう。酷い勝ち方だ。
浅田真央は話をすれば言葉は拙く、ただの子供という感じ。表現も可愛らしさの一点押しで、ベテランの選手が持っているような鋭く研ぎ澄まされたスケートへの攻撃的な欲望が無い。つかみどころが無くて、まるで子供の発表会を見ているような気分になる。悪く言えばプロの雰囲気が無い。それなのに演技はノーミス、ふわふわと難しいジャンプをなんでもないように飛んでしまう。技術面は文句無しのトップ。すごすぎる。スルツカヤ安藤美姫がギラギラなのに、無邪気に何も考えずに「くるみ割り人形」なんていうベタな選曲でトップをかっさらってしまう浅田真央、すごすぎる。今後どうなってしまうんだろう。


他の選手について。
安藤美姫は筋肉で飛んでいるという感じがします。力強い。浅田真央無重力の魅力なら、安藤美姫は重力の魅力があります。

スルツカヤ含めてロシアの選手全般に言えること。ロシアの選手は非常にソツなくなめらかに滑りますが、全くもって没個性です。人の体の魅力というより、優れた工業製品の魅力があります。振り付けも画一的でクラシックバレエのカジュアルデー(ルールブック厚いよ)という感じ。フィギュアの伝統を守るために、フィギュアの優等生でい続けるのがロシアの仕事だと考えているんだろうけれど。

織田信成。ズルイよ。織田信長の子孫っていう、そのネタはなんなんですか?炎の中の死に舞を現代に蘇らせるとでも言うつもり?ついついドラマを期待してしまいます。体が小さく線が細く、動きは柔らか。この人が髪を伸ばして化粧をして女子に紛れ込んでも、誰も男だと気づかないと思う。スピンの優雅な美しさはどの女子にも勝ります。パワーが女子以下しか無いのがネックですが、そこさえクリアできたら天下布武ですね。

佐野稔について。この人はプロデビューの大会で、いきなり禁止事項であったバック転をやったそうです。最初からいきなり違反。素敵すぎます。コーチとして活躍しているようですが、解説は今でも間違いなく日本一。緩い温かい感じがして大好きです。こういう人がまた出てきてくれないかなーと思います。

今までで一番すごいと思った色物スケーターは、名前は失念してしまったアメリカの男子の選手。ちゃんとしたプロのスケーターですがまずその風貌。デカイんです。ムキムキのゴツゴツのモジャモジャ。衣装は原始人をイメージしたそうで、毛皮が一枚。振り付けですが、むき出しのひざを氷につけて正座のような格好になり、腕を組みながら周囲を睨み付けてリンクの真ん中を横断していった姿が忘れられません。もう一度見たいです。