ヘンリー・ダーガーの何百ものひもの玉の謎

koikeakira2004-11-30

youkiさんからメールにて言及頂いたこともあって、もういちどダーガーの部屋に転がっていた紐について調べました。ひもについての記述をいくつものサイトからまとめます。
1、ひもは麻製で、二重のコヨリで一本になっているもの。このタイプのひもは荷造りに使われる。
2、玉の大きさはベースボール大。部屋に散らばっていた玉の数は数百とか千などと書かれているので、「たくさんある」程度では済まない。至る所玉、玉、玉で埋め尽くされていたものと思われます。
3、homemade balls of stringと記述があることから、ダーガーはボールを緩くまとめたのではなく、ボールとして使えるほどきつく固くヒモを巻いていたようです。
そして謎解き。以下はダーガーが76歳の時の日記の一頁。

Over cords falling down, temper spell with some blasphemies. Almost about to throw the ball at Christ statue. Blame him for my bad luck in things. I'm sorry to say so. I'll always be this way, always was, and don't give a damn.

「Over cords falling down,」なんて当然のように言われても得心できません。そこは本人の思い込みなので、のっけからなんとも解説し難いです。発見者などがこのヒモを「string」と一般的に呼ぶのに対し、ダーガーは「cords」と記している。どこかへつながっている?呪術的色合いを感じます。後半はダーガーがどうしようも無い矛盾を抱えていたことが、痛いほど伝わってきます。ダーガーの部屋にはマリア像、キリスト像があったので、おそらくそれらにこのボールを日常的に投げ付けていたのでしょう。憎しみを込めて。一日に四回もミサに行きながら!
ところで今38度ほどの熱が出ています。毎年この時期になると患う喉の炎症によるものです。力尽きてきた・・・今日はここまで、レスはまた改めて。