おすすめする粋な浴衣の着方

向島芸者の帯は徹底してお太鼓に作ります。大振り袖の半玉から土方のお婆様芸者までお太鼓です。夏に花火大会に出張でいくことになり、その時は浴衣を着るという企画だったので、私は浴衣に貝口にした帯と素足に下駄で置屋に行きましたが、阿呆と言われました。
なんと、浴衣にお太鼓を結べというのです。しかも足袋も履くべしとのこと。げーっ、やりすぎだろ!?と思いつつ渋々お太鼓にしてみますと。
これがなんともカッコイイ!!玄人の風情があるのです。
もともと、私は浴衣の帯がかっこわるくてつまらなくて、好きになれませんでした。
地味でアピールするものがないし、根付けをつけるとサーファーみたいに頭が悪く見えるし、結い方はどれも大して変わらず、リボンみたいで妙にファンシーでセンスが無い。唯一マシな結い方の貝口は難しいのですぐに着崩れする。
花火大会で差をつけたい女子は試してみてください。大人の雰囲気で、通人ぽくて、ちょっとお高い感じがするし、誰もやっていないので差がつきます。って、いつの季節の話をしているのだ私は。