私が見るべきもの

私は今回のセッションにおいては、別れて一年以上たつ今も、なお私を束縛し続ける元恋人との前世での関係を知り、束縛から逃れたいと思っていたので、彼の姿をイメージできるように頑張りましたが、見つけることはできませんでした。何かに視界を阻まれているような感じもありました。これは、今見ておくべき前世というものがある場合、それが優先的に現れてくるというものなのだそうです。今回私が見ておくべきなのは元恋人ではなかったということのようです。
そのかわりに、Jの目の前に現れたのはJの年の離れた妹でした。現れた瞬間にそれが現在の私の娘だということがわかりました。顔が同じに見えるのです。全然違う顔なのですが、重なるように見えました。色白や癖っ毛などの特徴も現在に通じています。
妹は傷口に入った黴菌が原因で、四才になってすぐ死んでしまったようです。そのケガの原因はどうやらJ本人らしく、Jは自分を責め続けていました。この印象が強烈でした。Jは私に娘を守るようにと言っているのだと思います。今度は守ってあげたい、と。確かに私は娘がケガをしたり、事故に合うことについてかなりの心配性です。落ちるのが怖くてまずベランダには出さないし、二人で歩いている時に車が近くを通ると端に寄るだけでは不安で必ず抱っこしたりします。「もしかしたらこの子は大きくなれないかも」と想像することも多くて、そのたびにイヤな気分になり自己嫌悪していました。他のことについてはいい加減で心配性とは言えない性質なのですが。これはJの思いが伝わってきてのことなのかもしれません。
Jの両親の姿も見ることができて、陽気で太ったJの父親は現在の私の母そのものでした。病気がちのJの母親は、誰だかわかりませんでした。これは後になってわかることもあるそうです。
島はポリネシアにあるということはJは知っていましたが、島の名前は現在の私が知っている名前ではないため、わかりませんでした。この微妙な「わかる」部分と「わからない」部分の兼ね合いが、神秘主義ならではの感覚と言えそうです。
Jは28才で、海の中で足にロープがからみついて溺死したようです。妹のことで無気力になりがちだったけれど、そこそこ幸せな人生だったようです。
その後魂の世界に行けばハイヤーセルフと呼ばれる神のような存在との接触し、この前世のや今世のテーマなどが聞ける場合があるそうですが、残念ながらそういったものは現れませんでした。多少経験が必要なのだと思います。