憂鬱なプログラマ

トンデモブログですが、ヒット数を稼いでいるのに驚きます。http://umi.no-ip.com/simple/ひさしぶりに読みましたが、今回は「子供が可愛いか、可愛く無いか」を生後四ヶ月の時点で判断させているようです。どうやら、生後四ヶ月なんてまだサルっぽい顔のうえに一日中見ていなくちゃいけない大変な時期だけをとりあげて「子供は実はそんなに可愛くない」という結論を導こうとしているようですね。子供が一番可愛いのは2、3才だとほとんどの母親が言っているのに。まあよくある手口です。
さて、このブログの読者の囲い込みは非常にいやらいしです。主に、というか100%女性読者に向けられた囲い込みですが、「容姿が悪い」「性欲の対象にされない」を殺し文句にして、主婦という生き方にマイナスイメージを植え付けようとしています。おそらく筆者の母親に相当問題があって、強烈なコンプレックスを抱えているのでしょう。不幸なコンプレックスを他人にも強要して増幅し合うといった関係を読者達と築いています。お互いに不幸です。このような集団のつながりはとても強いでしょう。
「私は専業主婦にはなりません」という女性たちに囲まれていれば、安心は得られても、自分の敵の存在を自分で大きく育てているにすぎませんよ。(このへんのことについては以前も書きました。http://d.hatena.ne.jp/koikeakira/20050123
しかし(思春期を過ぎたのに)母親に対してコンプレックスを抱えている人、特に母親を憎んでいる/憎みたい人はこのブログに簡単に煽られていくでしょう。
合理性を押し進めるうえでの「くたばれ専業主婦」系の言説は、心の余剰が尊ばれるようになってしまった今においては不要のものです。社会学を目くらましに、目的をもたず、純粋なコンプレックスによって成り立った集団、その実は「母による虐待被害者の会」といったところ。


ブログはまだ始まったばかりなので、これからも幾多のカリスマ扇動者が現れては消え、消えては現れてくることでしょう。それにしても「煽られたい人」の人口の多さにはいつも驚きます。