4、フィールドが悲しい

起伏が豊かで美しい草原や砂漠をダーっと走りながら感じことは、「気持ちい」「楽しい」「敵を倒したい」よりも先に、
「悲しい」
でした。これが画面から押し寄せてきて、涙が出てきて止まらない。何が悲しいのかって、東京に限った話かもしれませんが、私が子供の頃にはまだあちこちにあったこういう遊び場が今の子供には全く残されていないのです。その懐かしさと悔しさがどっと湧いてしまいます。

どこに何があるかわからない広場で、手と足と目と耳と鼻と、まだ少ない知識と経験と、自分のあらゆる能力をフルに活動させて冒険する機会が子供には必要だからこそ、それができない現実をこうしてゲームが代行しているという。

さらにその機会を奪ってきた張本人達がその自覚も無しにテレビで厚顔と無知を垂れ流し、子供がゲームをプレイすることを非難したり、子供の才能をけなしたりしていることを思い出すと、本当に情けなくて、子供がかわいそうで悲しくて、プレイが続行できません。

これは以前キングダムハーツのⅠとⅡを始めてすぐやめた時にも感じたことでした。
私には10歳年下で中学生の妹がいますが、彼女に30人いるクラスの中でキンダムハーツⅡはどれくらいの人数の子が持っているのかと聞いたら、「知ってるだけでも10人」と驚愕の答えが返ってきました。東京の中学2年生のあるクラスでは、3分の1の子供に必要とされるキングダムハーツ