2005-01-16から1日間の記事一覧

異物感

―Aが退屈して寝転ぶ私の枕元に本を運んできてくれる。私はその本を一冊取って開いてから、Aを見る。Aもこちらを見ている。互いに無言のままだった。私が本に目を戻すとAは私の足許にすわり、本を読みはじめた。―幾重にも塗り込められて埋もれたはずの記憶が…

子供礼賛

一日に一語は覚えていく娘。話しかけると、ものすごく真剣な顔で人の声に聞き入る。まさしく今が一番大事な時。私の持てる言葉と、知識と、情報と、その他私の知る良いものすべてを注ぎ込むことのできる相手がいるという幸せ。これは何物にも変えがたい。 一…