final fantasy XII を買ったんだけど…

koikeakira2006-03-16

ファイナルファンタジー、Ⅲ〜Ⅴは全モンスターのステータスを暗記するほどハマりました。Ⅵで情熱が失せて引退したのですが、XIIは店頭で見たデモの映像に圧倒されて買わずにいられませんでした。ゲームを買うのは実に4年ぶりです。

(4年前に買ったのはトルネコ3です。このゲームで私は100年遊べるので他のを買う気になりませんでした。チュンソフトさんに頂いたハイスコアプレートは宝物です)

さてFF12を2時間ほどプレイ。ポリゴンではなくドット職人の手によるという3Dの美しさに感動したものの、やっぱりもう昔のようには夢中でプレイできないと感じ、切なくなってしまいました。なぜ夢中になれないのか、理由を考えて箇条書きにしたら5つ。

昔のようにFFを楽しめない5つの大人の事情

1、同じ画面に向かうなら、ネットの方が面白い(私の場合)
2、仕事があるので徹夜できない、子供がいるから集中できない(時間が無い)
3、ゲームの攻略自体が簡単過ぎる(ターゲット層の広いゲームだとなおさら)

ここまでは単純ですが、以下2つはちょっと説明を加えます。

4、フィールドが悲しい

起伏が豊かで美しい草原や砂漠をダーっと走りながら感じことは、「気持ちい」「楽しい」「敵を倒したい」よりも先に、
「悲しい」
でした。これが画面から押し寄せてきて、涙が出てきて止まらない。何が悲しいのかって、東京に限った話かもしれませんが、私が子供の頃にはまだあちこちにあったこういう遊び場が今の子供には全く残されていないのです。その懐かしさと悔しさがどっと湧いてしまいます。

どこに何があるかわからない広場で、手と足と目と耳と鼻と、まだ少ない知識と経験と、自分のあらゆる能力をフルに活動させて冒険する機会が子供には必要だからこそ、それができない現実をこうしてゲームが代行しているという。

さらにその機会を奪ってきた張本人達がその自覚も無しにテレビで厚顔と無知を垂れ流し、子供がゲームをプレイすることを非難したり、子供の才能をけなしたりしていることを思い出すと、本当に情けなくて、子供がかわいそうで悲しくて、プレイが続行できません。

これは以前キングダムハーツのⅠとⅡを始めてすぐやめた時にも感じたことでした。
私には10歳年下で中学生の妹がいますが、彼女に30人いるクラスの中でキンダムハーツⅡはどれくらいの人数の子が持っているのかと聞いたら、「知ってるだけでも10人」と驚愕の答えが返ってきました。東京の中学2年生のあるクラスでは、3分の1の子供に必要とされるキングダムハーツ

5、「HP」に飽きた

私はCGが進歩してFF12のリアルな世界が見えることを嬉しく思いつつも、妙に白ける部分もあります。

面白いゲームを作る上で今よりも昔の方が有利だった点は、低予算で作れたことと、もう一つ、再現性だと思います。というと容量としては矛盾するようですが、いかに現実を再現するのかとなると、容量が少ない昔のゲームほどゲームのシステムやルールなどの切り口が問題となり、独創性や発想が試されました。システムとしては今のゲームはファミコンまでに築かれたものの上に作られていて、何か新しさに欠ける感じがします。「HP」に変わる概念って生まれようが無いのかなー?とか思っています。いかがでしょう。