櫻井敦司の結婚

koikeakira2004-07-21

というニュースが届いた。
お相手に関しては何も明らかにされていない。
私自身彼のファンではないけれど、日本ビジュの理想の歌声という認識があったり、熱狂的ファンを知っていたりするので、いろいろと思うところがある。

38歳、という遅い結婚にもかかわらず、不意打ちをくらったように驚いて嘆くファンが2ちゃんねるなどで感情を露にしていたを見てきた。
ファンの女性からしたら、ああいう萌え提供人物に結婚されてしまうということは、裏切られるということに近い感覚すらあるものだ。ファンと櫻井氏の間には目に見えない契約があった。それは両者の間で決して紙面に記されもしないし、言葉にすらなりはしない。でもファンはそれを信じて桜井敦司の世界に幻想とお小遣いの一部を委ねた。
「隠しておくべきだった」という意見がある。
限りなくゼロに近い可能性。
ファンは知っている。「私になんか、手が届かない」
しかし「そうだね。届かないよ」と彼は引導を渡してしまってはいけなかった。
また、彼にはそれをしない義理があったというのだ。
でもそれは櫻井氏の人間性を否定することになるという、ファン心理の不可避なジレンマに繋がる。

ところで、結婚の時期についても明らかにされてはいない。ひょっとするともう十数年を数えているなんてこともあり得る。櫻井敦司の年齢相応に「商品内容」の路線変更という計算もあるだろう。

ファンの取り得る選択肢の一つとして、結婚という事実を受け入れつつファンを続けたいのなら、以前は櫻井氏の恋人を夢見ていた女性が、今度は櫻井氏を暖かく見守る母のような立場が残されているばかりだ。つくづく女には「母」を強要される機会が多い。

(それに対し男性はいつまでも「子供」でいることが善とされている。そしてそれはしばしば「大人げなさ」と混同されるのに、「母」がしばしば絶対的な包容者であることを求められるのとは対照的だ。)

ところで、現実ではなく脳内のキャラクターは義理深く裏切らない。萌え依存症にとっては、ファンのジレンマが無いというだけでどれだけ有り難いことだろう。