自殺願望の高慢

不条理は人をひきこもりにもさせるし、精神病院にも向かわせたり、自殺にも追い立てる。実は少し敏感な人なら誰もが体験するようなありふれた感覚にもかかわらず、不条理にはその孤独感、疎外感から自らを特殊だと自覚させる罠がある。孤独であることと特殊であることの違いは、子供の社会にとっては無いに等しい。「only is not lonely」は、そのonlyで生活をしている大人に一番わかりやすい言葉だ。子供には伝わらない。漠然と自殺するのは十代ばかりだ。
十代は不条理で一番苦労する。誰が悪いわけでもない。ただ無知による高慢さは嫌われる。自分のボキャブラリーの貧困さを隠しつつ、罠に落ちた彼らへの不快感をどうにかするために、「青い」などと茶化して若者に真摯に対話できない大人は多い。私はそんな連中が大嫌いだったし、今後とも私がそうなる予定は無い。