元恋人に会えた!

改めて自己催眠に挑戦してみました。夜寝る時に、なんとなくセラピーの時と同じ感じがしてきたのでその感覚を捕まえようとすると、導入を通り越して海が見えました。今度はカリブ海です。私は若い女性で現地で生まれ育った人間です。時代は大航海時代で、ヨーロッパから来た、髭を生やした身分の高そうな白人男性と一緒に風通しのよい家で暮らしています。男性はどうやら船が沈んでしまって帰れないようです。提督だったようですが、船を沈ませてしまった責任からも国には帰れなくて、海を眺めては故郷に思いを馳せているようです。
提督は私のことを愛してくれていました。私は彼の飼い猫のような存在です。二人は日々、何をするわけでもなく性愛に耽っていました。私も彼のことをすごく愛していたのでとても幸せでしたが、彼は軌道から外れた自分を、堕落したものとみなしていました。いつか帰らなくてはいけない、自分の本当の居場所はここではない、と信じているようでした。私はそれを慰めるように、あるいは彼をさらに深みへと連れて行って何も考えられなくさせるために彼を誘い続けていましたが、彼が本当は故郷に帰りたいのだということはわかっていたので、ずっと胸に棘がささっているようでした。そこでイメージは終わってしまったので、その後二人がどうなったのかはわかりません。
このイメージの中にいる間、私は自分が提督なのか女性なのかもよくわかりませんでした。イメージが終わる頃になってからやっと、自分が女性で、提督は元恋人なのだとわかりました。