規制の結果

ただ、規制によりステレオタイプのイメージが根絶されてしまっては、彼ら自身が困ることもあるのではないかと思うのです。
先に挙げたように、現在の都市設計では知識あるいは情報として障害者のことを知る機会が全くありません。ポジティブなイメージを持つことも、実際に障害者と接してみた人でなければ難しくなっていると思います。
その結果として、障害者に対して周囲の人間が取り得る選択肢が極端に二分化しているのではないかと感じることがあるのです。その二つの選択肢とは、完全無視か、全面協力か。
時には、障害者の方でもそのように人を分けて考えているのではないかと感じることがあるのです。話かけると係の人と思われたり、片手を貸そうとすると両手両足を求められるようなことがけっこうあるからです。