最近の若者が信じられない人へ

「最近の若者たちはダメな奴らばっかりだ」という言葉が、紀元前1680年頃に成立し大国となったヒッタイトの粘土板から見つかっているのをご存知ですか。
また、明治３３年に４年間の義務教育が始まってから１０年もたたぬ３９年には「最近の学校のやることは教育は知識のつめこみばかりで情操教育というものがまるでなってない」と新聞に書かれているのをご存知ですか。

若者をけなすことは、有史以来の年寄りの娯楽でした。
今若者を一生懸命けなしているあなたは、若い頃、信用するに値しない人間でしたか？

ご自分のお子さんを信じてあげてください。そしてその友達を。
ご自分のお孫さんを信じてあげてください。そしてその友達を。
もし信じられなかったとしたら、それはあなたが自分の教育に責任を持っていないということです。
そんな人のことは大人とは呼べません。恥をさらす前に口を閉じて下さい。

順番がまわってきて、死の床に伏す時、あなたは「もうこれで大丈夫だ」と思って安心して逝くのか、あるいは「もうこの世界は終わりだ」と思って絶望しながら死ぬのか、どちらが好きですか。

私には、目の前にいない若者をけなすことは、若者たちのどんな行動よりも作法の悪いことのように感じます。

子どもにとって一番いいのは、信じてあげることです。
もしあなたが世を憂いているのなら、子どもを信じて下さい。