料亭の機能

私が出た料亭は四つだけなのだけれど、どこにも共通して言えるのは、決して文化伝統などというもののために料亭をやっているのではないということ。伝統を守る義務も無い。一番は金儲け。二番も金儲け。三、四が無くて五くらいにやっと美学がある。おそらくそれは料亭隆盛期の明治頃から大差無いものと思われます。芸者はサービス業です。また、教養のあるお客さんが必ずしも粋な遊び方をするわけではありません。違うのは民間レベルの文化。天才的に教養の高い芸者は現在も一人います。