世界の整合性

koikeakira2004-12-24

全ては数字で表せるという考えには私は反論のしようがない。漫画でも小説でも絵でも映画でも音楽でも、どのソフトを好きになるかという個人の趣向でさえ、セクシャリティをX軸に、世界の整合性をY軸に座標付けできるような気がする。
前者についてはわかりやすいと思います。自分の好みのタイプと殆ど一致する異性が書かれていると、それだけでその作品が好きになるということです。好きなタイプは、性別、身長、体系、趣味など、やろうと思えば限りなく細かいスペックのon/offの数列にすることができます。
後者も同じように、自分の捉えている世界の整合性が殆ど一致する作品があると、その作品を好きになります。
この「殆ど一致する」というのは非常に強力です。「one piece」は大嫌いだったけどロビンが出てきて好きになったので読み返したとか、ホモセクシャルをバカにしていたチャールズ・ブコウスキージャン・ジュネを讃えたりとか、一致した一点を突破口にして、今まで関わりのなかったものに興味を持つことがあります。好きな人の趣味が感染るように。私は三島由紀夫に憧れて新宿二丁目に立ってみて、泣いて帰ってきたバカを二人も知っています。その内一人は自分をゲイだと信じてその後も通っていたようですが。
さて、「世界の整合性」ですが、不条理とか、秩序と言い替えても通じると思います。要は、何が安定していて、何が安定していない、という世界の設定のon/offです。安定している接続部分は透明化するので、それを「整合」と呼んでみました。では色々な例を上げてみます。