唯一無二

マスメディアの流す平淡なセックスシンボルに右へならい、自分の性を規定された範囲内に決めつけた凍りついたセクシャリティの持ち主に、私は恐怖とも怒りともつかないマイナスの感情を起こされます。私自身は体に障害やきわめて珍しい特徴を持っているわけではありません。しかし、愛されるなら公約数的な価値よりも異形のように愛されたいと思います。愛する人にとって、私は代替不可能でありたい。もちろん、異形の魅力と全人類に通じる魅力を両方持てたら一番いいことだと思いますけれどね。
ニジンスキーのように、異形のセックスシンボルとしてまさしく代替不可能な色香を放つ存在にはとても憧れます。写真でしか見ることのできないニジンスキーは、いまだに新しいファンを獲得し続けています。