2005-10-21から1日間の記事一覧

唯一無二

マスメディアの流す平淡なセックスシンボルに右へならい、自分の性を規定された範囲内に決めつけた凍りついたセクシャリティの持ち主に、私は恐怖とも怒りともつかないマイナスの感情を起こされます。私自身は体に障害やきわめて珍しい特徴を持っているわけ…

異形の微笑み

手塚治虫作品を読んでいると、性の可能性を限界まで試してみたいという欲望について、手塚治虫は考えていたのだと感じます。性の領域のさいはてから投げかけられる妖しい微笑に、手塚治虫は恐れることなく目を合わせていました。その視線を感じた時、自分の…

手塚治の危ない話

手塚治虫を偉大だと感じる最大の理由の一つに、性の探究があげられます。手塚治虫作品には何らかの境遇によって普通の人とは決定的に違ってしまった女性たちと、それに欲情する男たちが非常によく出てきます。体が透明な女性、障害を持つ女性、獣人、異常性…

ニジンスキー

バレエダンサーといえば完璧なプロポーション。間違いありません。でも過去にたった一人だけそうではないダンサーも存在していました。ロシアバレエ団のニジンスキー。 背は低くずんぐりとしていて、異様に発達した太腿。その太腿で、「舞台の端から端まで飛…