2005-07-07から1日間の記事一覧

郵便局示談

同じ区域の担当に怪人物がいます。勤続18年の女性で、驚異的な記憶力を生まれ持った方です。都内のとある町の、全ての住所における住民の名前と転居の履歴が彼女の頭には入っています。見たことがある人については、その顔も。 「このはがきどうしよう、あ…

「余裕」か「無駄」か

民営化によってクロネコヤマトや佐川急便のように一分一秒でも早く、と競わせるような方針になってしまったら、以上のような公共サービスとしてのあり方は失われてしまうでしょう。これらは利潤より公共の利益を追求する公社だからできることです。社会全体…

ある意味お巡りさん

高齢者の方は郵便が来るのを本当に楽しみにしていて、定刻になるとポストの前に立って待っていたりします!そこでなぜか相談事を持ちかけられたりします。また配達中は五分に一度は住民の誰かから挨拶を頂きます。こちらはなにせ世帯の構成と名前とよく来る…

配達の質

ただポストに入れるだけの配達に、質も糞もあるものかと普通の人は思うでしょう。でもここに誇りを抱いている郵便局員たちは少なくありません。クロネコヤマトのメール便なんかいっつもポストからはみ出しているでしょう。郵便局はドアポストまで持っていき…

盲人

私は都営住宅のある地区を担当している。盲人が多い。そうした人たちへの郵便物も、マニュアルとしてはただポストに入れておけばいい。でも目の見えない老人がエレベーター無しの5階に一人暮らしという、絶望的な状況もある。そういう場合、私は部屋のチャ…

スロー

局内の雰囲気はきわめてのんびりとしている。システム自体は能率的だが、人為的な部分に関しては能率化が進んでいるとはお世辞にも言えない。ユルい。信じられないほど頭の悪い上司、イレギュラーな伝達事項は口頭では伝わらない。口頭で3度言ってその後で…

郵便局員の話

郵政民営化法案が可決された。私の今の仕事は午後からがメインなので、午前中は体を動かすという目的もあり、郵便配達のアルバイトを辞めずに続けている。(それに、実は肉体労働が好きなのだ)とはいっても週三日の四時間だけだが。それでもそれなりに思う…